
発達障害(ASD)
Bさん(20代・女性)
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利用サービス:
就労継続支援「くるみラボ」
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利用期間:
2025年3月~2024年6月
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現在:
製菓製造
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障がい:
発達障害(ASD)
ご利用者様インタビュー|製菓製造という新しい道の発見
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KyoMiを利用しようと思ったきっかけ
高校卒業後、いくつかのアルバイトを経験しましたが、どれも長続きしませんでした。発達障害の特性で、コミュニケーションが苦手だったり、急な変更に対応するのが難しかったりして、職場でうまくいかないことが多かったんです。
特に接客業では、お客様との会話で緊張してしまい、マニュアル通りに話すことしかできませんでした。同僚の方々は優しくしてくれましたが、「自分は普通に働けないんだ」と落ち込むことが多くて。
そんな時、支援センターの相談員さんから「くるみラボ」のことを教えてもらいました。「自分のペースで働ける」「好きなことを仕事にできる」という話を聞いて、興味を持ちました。 -
利用してみていかがでしたか?
最初に見学に行った時、お菓子づくりをしている利用者さんたちがとても楽しそうに作業していたのが印象的でした。「こんなに和やかな雰囲気で働けるんだ」と驚いたのを覚えています。
スタッフの方々も、私の特性について理解してくださり、「無理をしなくていい」「まずは週1日から始めてみましょう」と言ってくれました。プレッシャーを感じることなく、自分のペースで始められるのがありがたかったです。
実際に利用し始めてから、お菓子づくりの楽しさに気づきました。レシピ通りに正確に材料を計量したり、手順を守って作業したりすることが、私の特性に合っていたんです。 -
就職活動はどのように進めましたか?
くるみラボでお菓子づくりを続けていくうちに、「もっと本格的に製菓を学びたい」「お菓子づくりを仕事にしたい」という気持ちが強くなりました。
スタッフの方に相談すると、「Bさんの技術と熱意なら、きっと製菓の仕事に就けますよ」と背中を押してくれました。製菓業界での障がい者雇用の求人を一緒に探してくれたり、履歴書にくるみラボでの経験をどう書けばいいか指導してくれたりしました。
面接では、くるみラボで学んだ技術や、お菓子づくりへの情熱について話しました。「発達障害があっても、集中力や正確性という強みを活かして働きたい」ということも伝えました。 -
現在の仕事はいかがですか?
現在は洋菓子店で製菓スタッフとして働いています。ケーキやクッキー、焼き菓子の製造が主な業務です。くるみラボで基礎を学んでいたので、職場でもスムーズに仕事に入ることができました。
製菓の仕事は、レシピという明確なルールがあり、手順も決まっているので、私にとってはとても働きやすい環境です。正確性や集中力が求められる作業なので、発達障害の特性が逆に強みになっています。 -
これからご利用を検討している方へのメッセージ
発達障害があると、「自分は普通に働けないんじゃないか」と不安に思う方も多いと思います。私も最初はそうでした。
でも、くるみラボでは、一人ひとりの特性を理解して、その人に合った働き方を一緒に見つけてくれます。お菓子づくり、動画編集、小物制作など、いろいろな仕事があるので、きっとあなたの「好き」や「得意」を活かせる仕事が見つかると思います。
週1日から始められるので、「いきなり毎日働くのは不安」という方にもおすすめです。